記載の見直し

マニュアルをお読みになるすべてのユーザーにより満足していただくために。

マニュアルを利用するユーザーに満足してもらうためには、どのような記載を心がければよいのでしょう。まず手をつけるべきなのは、目次や記載そのもの、レイアウトなど、従来の制作手法や配信メディアなどを変更せずに行える改善項目です。

記載の見直し イメージ

目次構成

タスク重視かファンクション重視か

製品の機能を順番に説明していく目次構成手法を「ファンクション重視」と呼びます。すべての機能をもれなく説明できるのですが、ユーザーが行う一連の操作は、複数の機能の組み合わせで行われることが多いため、いろいろなページをまたいで読むことになってしまいがちです。
この点に注目するのが、「タスク重視」の目次構成です。ユーザーが行う一連の操作(これを「タスク」と呼びます)を機能をまたいでひとつのトピックで説明します。 このように、タスク重視またはファンクション重視、それぞれの特長を活かした目次構成を心がける必要があります。

相互参照を駆使する

多くのマニュアルで採用されているファンクション重視の目次構成ですが、必要な箇所で他のページを参照させることによって、ユーザビリティを向上させることができます。電子媒体ではリンクを設定して、クリックすると目的のページを参照できるようにします。
このような「相互参照(リンク)」は、やや手間がかかるのが難点です。あまり多くのリンクを設定してしまうと、改版時のメンテナンス性も低下しますし、そもそもユーザビリティが高まっているかも疑問です。 このような場合は、リンク全体の量や設定方法を見直して整理する必要があるでしょう。

記載

文章を丁寧にする

まずは基本的なところですが、ユーザーに対して失礼のないように懇切丁寧に書くことを心がけることでユーザー満足度向上につながります。

図や写真を多く掲載する

文字だけでは伝わりにくいものには、積極的に図やイラストを導入します。外観写真、画面写真なども多く掲載して、あまり読まずに直感的に理解できるように工夫します。

トピック内の構成を整理する

説明する順序にも工夫を加えることで、ユーザビリティを高めることができます。たとえば、手順説明の途中に免責文を書かない、トピックの最初にきちんと概要説明を行う、などの対応が考えられます。

イラストのクオリティアップ

デザイン性が高いイラスト、直感的に分かりやすいイラスト、CADデータなどから生成した精度の高いイラストを採用することで、ユーザーのさまざまな要望に答え、満足度を高めます。

レイアウト

ぱっと見で分かるレイアウト

直感的に理解しやすいレイアウトの基本は、うまくメリハリをつけることです。特に目立たせたいポイントにデザインを加え、それ以外の要素をシンプルにします。また、大胆に見開きでレイアウトしたり、キャラクターを使ったりなどの工夫も効果的です。

論理的な構造がよく分かるレイアウト

もっともポピュラーなのは、階層ごとにインデント(ページ端からの余白をとること)をつけることです。その他では、ページの上下左右の余白に、現在読んでいる見出し階層を記載するのも効果があります。